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世界でいちばんNGな恋 ネタバレあり感想

 

 

世界でいちばんNGな恋 ネタバレあり感想

 

ネタバレなしの感想はコチラです。

 

 

 

 

 


プレイを終えてから大分間が空いてしまいました。
これは単純に私生活で色々と無理が重なってしまった結果です。

 

なんとかして時間を設けようとするものの、
そこまでいったら体調崩して寝込んでまた仕事みたいな日々。

時間が経てば経つほどに記憶は曖昧にぼやけていく。

 

このままではいけない。
肉付けは後回しにしても、できるところまでアウトプットしようと思い立ち、
キーボードをカタカタさせています。

 

取り敢えず、各√毎に言及していきましょうか。

 

 


夏夜√

 

通称、2号ちゃん。

 

スクリーンショット (3353).png

 

 

 

スクリーンショット (2778).png

 

 

自分は二番目でいいからと自ら都合のいい女ポジションを取りに行き、取り入ろうとする。

その誘惑に甘えるか甘えないかで√が分岐する。

 

あれ、これ、WHITE ALBUM2にこんな感じのキャラがいたような……。
和泉千晶って、こんな感じで近づいてきたっぽくない? ねぇ?

 

風音さんボイス。いいです。
NaturalAnotherOne2nd-Belladonna -で触れて以来、風音さん大好き。

 

少し真面目な話をしますと、夏夜さんだけが、唯一、余所者と言いますか、
作中で主人公が偶然出会った女性です。

 

他のキャラクターとは、過去に面識があったり、
テラスハウス陽の坂に来た時点で、関わりを免れない人物でしたが、
夏夜さんだけが純粋な意味合いで、「偶然出会った」相手なのだと思います。

 

それ故か、本筋にはそこまで大きく関与することはなく、出会った勢いで恋仲になるか、
そうでなければフェードアウトするかの二択という印象でした。

 

だからか、キャラクター自体は魅力的ではあるのだけれど、
そこまでシナリオとしては楽しめなかったかなぁと。

 

けれど、基本的に恋愛って、
恐らくそこまでドラマティックにはできてなくて。

 

いつの間にか出会って、
気付けば惹かれ合って、
そして愛し合って、
という流れこそが普通なのであるならば、
これはとても自然で、上手く描かれているのかなと。

 

物語としてはさておき、ひとつの恋愛の形としては、
一番自然で、リアリティがあって、説得力があったのではないかと思います。

 

 


姫緒√

 

スクリーンショット (3374).png

 

かなりあくどい商売で地位を築いた澤嶋不動産の箱入り娘。

クールを気取ろうとするも、実際は根っからのお人よし。

 

個人的に一番ツボったヒロインでした。

人気投票でヒロイン中、最下位だと……。

信じない。私は断じて信じないぞ!

 

そもそも金髪のお嬢様っぽいキャラに弱いんだ、私。

 

おたく☆まっしぐらのモデラー(原型師)とか、

 

20170919a.jpg

 


エロマンガ先生の山田エルフ先生とかさ。

 

20170919b.jpg

 

 

さて、シナリオについてなのですが、
主人公の誇張表現が少し目についたかなと。

 

これは個別入る前の共有部分ではありますが、
中堅の上場企業に採用されるのは問題なしとして、
入社してすぐさま、とある企業の粉飾決算に加担していると気付き、
告発できるものなのか、という疑問があります。

 

昨今はコンプライアンスうんたらで内部監査も多いですし、
上場企業なら当然監査法人の監査を受けます。

 

主人公が如何に有能であったとしても、
内部にいた他の人物がもっと先に気付きそうなものです。

 

利益を上げているのに、毎度不自然にマイナスが入ってとんとんなんて、
中で働いてる人たちが黙っちゃいられないでしょう。

 

ここは違和感強めでしたね。
平木課長(副部長)とクーデターを企てる辺りのやり取りはかなり好きなんですけどね。

 

スクリーンショット (2776).png


すごーく好きなんですけどね。

 

後の展開で澤嶋不動産を相手取り、一泡吹かせる合併関連の話は、
あんなにスピーディに合併を行うのは不可能といった話もあるそうですが、
そこら辺は詳しくなかったので、あまり深く考えずに読んでいて、
それなりに納得していました。あははー。

 

あとは、あんなバツイチ男に娘はやれんぞ的なくだりに関しては、
個人的には頭取に、

「そんな自慢の娘が選んだ男なんだ、信じてやりなさい」的なことを言って欲しかったなぁ。
完全にそういう雰囲気だったと思うんですがねぇ。

 

スクリーンショット (3208).png

 

 

 

 

姫緒さんはねぇ、お人好しで真っ直ぐで、
とにかく好きなキャラなんですよねぇ。

↓のシーンは√部分じゃないんですけど、とても沁み入りましたし。

 

スクリーンショット (2972).png

 

 

 

 

さて、この√の最後の最後、美都子が実の妹かもしれないと匂わせつつ、
結局はっきりとはわからずに終わります。

 

個人的には、本当の異母姉妹ではないかと思うのですが、
その点はやはり、さして重要ではなく、二人が幸せであるかどうかが肝要なのです。

 

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そういった視点に立てば、このEDはなるほど、二人とも幸せそうです。
おまけシナリオみたいな未来も十分にありえるのではないかと思います。

 

この先、困難が立ちはだかったとしても、主人公含めて三人で乗り越え、幸せを築く。
絵に描いたような王道。

 

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いいじゃん。
いいじゃんね。

 

 


麻実√

 

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元妻。

もしかしたら元妻が攻略対象のえろげってやった記憶ないかもしれません。
かなり異色なのでは。

 

過去にすれ違ってしまった理由は、子供を授かることができない体だったこと。

 

 

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読み進めている内に、なんとなくそうなのかなと気付いていましたが、
勝手に主人公の理も既に知っていて別れたような気になっていました。

実際は知らされることなく別れていて、原因が判明し、元鞘に収まると。

 

元々好き合っていたのだし、麻美さん未練たらたらでしたし、
これはまぁ、なるべくしてなるひとつの帰結、といったところですかね。

 

理と麻美の会話シーンはすごくよくできていると感じました。

 

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元夫婦らしい、他人が入ってはいけない、
くだけたなかにも信頼している、ツーカーのやりとりみたいなものが常にあって、
その空気感がたまらなくいい。

 

書こうと思っても、なかなか書けるものじゃなくないですかね?

丸戸氏は、やはり日常会話シーンの上手さが半端ない、と思わずにはいられませんでした。

 

あと、これまたWHITE ALBUM2の風岡麻理さんを重ねてしまうところがあったり。
ルックスだとか性格だとか、全体的に真理さんオーラを感じる。

 

 


美都子√

 

スクリーンショット (3469).png

 

全てはここから始まった。

 

世界でいちばんNGな恋。

 

そりゃあね、少なくとも日本じゃ法に抵触しますからね。

 

愛があれば年の差なんて、と言葉にするのは簡単だとしても、
それを実行するためには、周囲とどう付き合っていかなければならないのか。
その点がかなり丁寧に掘り下げられており、方向性こそ違うものの、

本質的にはWHITE ALBUM2のかずさトゥルーを彷彿とさせました。

 

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すくなくとも自分は似ている、と思いましたね。

 

この√の先でほのかさんが出戻って(?)くるのですが、
騙され具合はかなり引くレベルで、
いくらフィクションといえど、流石に厳しいように思えました。

最後に戻ってきて決着をつけるんだろうなとは読んでいましたが、
思いの外、横道逸れてしまった感は否めなかったかなぁ。

 

ともあれ、この√は美都子ちゃんが報われるお話なので、それだけで万々歳。
最後にとっておいたものの、他のヒロイン√だと、
悔しそうな美都子ちゃんを毎回見る羽目になって極めて辛かったので。

 

プレイした人にしか伝わらないのでしょうが、いやもうね、心が痛いんですよ。
罪作りって、こういうときに使うんでしょうね。

 

まあコメディと銘打っている以上、そこまで辛辣なシリアスには至らないのが、
WHITE ALBUM2とは大きく違う点と言えましょう。

 

美都子ちゃんは美都子ちゃんで、杉浦小春を想起させます。
無理やり結びつけているわけではなく、なんとなくそう感じてしまうんですよね。
今数年ぶりにやり直したらその思いが強まるのか弱まるのか、気になるところです。

 

 


総評。

 

いいです。
面白いです。

 

ところどころシリアスが挿入されますが、それはストーリーに深みを与えるためであって、
基本的には明るく楽しく元気よくな、爽快な作品に仕上がっています。
やり終えた後、快い気持ちになれる、いい作品でした。
点数をつけるなら85から90といったところです。

 

強いて難点をあげれば、BGMの種類がもう少し欲しかったのと、
質がもっと高ければ、より、入っていけたかな。

 

 


補足。

 

WHITE ALBUM2との類似点を幾つか挙げましたが、
他にも二年参りがひとつのイベントとして組み込まれていることも、
同ライターならではないかと感じました。

 

また、主人公の親の存在がひとつのキーのように描かれているのに、
全く姿を現さない点も同じだと感じました。

 

ここら辺をちゃんと書こうとすると、
両作品をやり直さないといけなくなりそうなので、
それは今後の課題とさせて頂きます。ごめんなさい。

 


そんな感じで、駆け足で拙いながらも、
一先ず感想を書き終えました。

 

もっと腰を据えてじっくり考察できたならよかったのですが、
いやもう本当に仕事でシャレにならんレベルで追い込まれていましてね。はは。

 

不本意ではございますが、ここまでが今の私の精一杯です。

時間ができて、気が向いたら手直ししようかなとは思いますが、
そんな日が果たして本当に来るのかどうか、それは神のみぞ知るってなもんです。

 

 

それでは、またの更新の際はどうぞ宜しくお願い申し上げます。

| soemon | 01:26 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |

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