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サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- 感想


サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- ネタバレなし感想


*ネタバレ有りの感想はコチラです*







前書き(どうでもいいことなので読み飛ばし推奨)

プレイを始めて二ヶ月が経ちました。
ようやく感想を書き始めますが、ここまで至るにはそれはもう長い道程が。
というのは冗談で、単純に二周してたからです。

一周目が終わるまで軽く40〜50時間はプレイしていたと思うのですが、
そうなると前半の細かいところなんかは結構忘れていたりするんですよね。
そうでなくとも、何が伏線だったのかおさらいしておかないと、
いい加減で説得力に欠ける感想になってしまう危惧もあったため、
改めてやり直すことは必須と感じました。

一周目のときにちゃんとスクリーンショット撮りながらやっていれば、
ここまで苦労はしなかったのですが、それだと作品に浸れませんしね。



事前情報と購入動機
(どうでもいいことなので読み飛ばし推奨)

私が『サクラノ詩』の名を初めて目にしたのは忘れもしません、
今は亡きパソコンパラダイス(パソパラ)を立ち読みしていたときです。
橋本タカシさんが表紙を描かれてた頃と記憶しております(2005年)。
(話が脱線しますが、この頃の橋本タカシさんの画って今でも通用しますよね)

絵は基4%さんのものだったような覚えが。
タイトルに相応しい淡い絵柄が妙に印象深く、興味を惹かれ、
いつかプレイしたいと思いました。

企画自体は2004年始動とのことでしたが私が知ったのはそのときです。
まだ高校生の時分でした。
あれから10年です。
私もオッサンになっちまいましたよこんちくしょう。

そんな『サクラノ詩』ですから、皆様ご存知のとおり、
界隈ではそりゃあもうネタにされていたものです。
延期四天王なんて目じゃないですからね。
とはいえ、はるはろ!とかおま天とかを挙げられると弱りますが……。

ですから本当に出るらしいと知ったとき、
買わなければならない、といった使命感のようなものを抱き、即ソフマップで予約しました。

勿論、それだけで購入に踏み切った訳ではないのです。
『サクラノ詩』が中々世に出てこなかった最中、同メーカーブランドから『H2O』というエロゲが出ました。

惹かれた絵柄と塗りがそこにはあって、ついOHPにあったOPを見たところ、
これがとてもとてもよかった。
特に歌が最高でした。

何を隠そうこれがピクセルビーさんを知る切っ掛けでして、
それはもうアホみたいに繰り返し繰り返しOPを聴いて聴いて聴きまくったものです。

当時、個人的に同人音楽にすごく入れ込んでいたこともあり、
Promise以降のCDは全て手に入れているはずです。あとPaint。

で、予約特典だかでこの曲のCDも付くよって話だったもんで、『H2O』を買いました。
そしたらshort.verでやんの。
泣いた。

でも、でも。
ゲームとして『H2O』はすごく面白かったんですよね。
確かサウンドノベル形式で、読ませる話で。

強いて不満を挙げるなら幼少期との立ち絵の差異が無さ過ぎたことでしょうか。
あと、割と短めだったのが若干残念でした。
その分、よく纏まっていたとも言えますが。

また、だからこそ『√after and another』出たのかもしれませんけど、
あの頃はお金がなくて、欲しくても買えず、結局今日まで未プレイ。
そんな枕歴の私です。

つまり『H2O』しか経験値がないのですが、
それでも思い出深いブランドであり、購入に至るには十分でした。



ストーリー概要

世界的な画家として名を馳せた、父、草薙健一郎が亡くなり、
主人公である草薙直哉は、親友の夏目圭の家にご厄介になる。
そのことを発端に、直哉の周囲はより賑やかに、色付いていくこととなる――


……みたいな(長々と書くと説明にしかならんしなぁ)。
詳しくは公式ページを読みましょう!



シナリオの感想

すごくよかったですね!
なんと言いましょうか魅せ方を知っている、心得ている、という印象です。

物語に求められるものは起伏だと、自分なんかは常々思っているのですが、
(それは、心情とも言えるし、ストーリーにも言える)
この作品は、その起伏を巧みに作り出すことで、ここぞという最高潮の場面を描き出し、
とても熱いものに仕上げてくれる、そんな職人的な面白さを感じました。

詳細はネタバレありのほうで書こうかなと思います。



システム面

特に問題なし。


音楽面

いいですね。
全体的にいい感じです。
「舞い上がる因果交流」「花弁となり 世界は大いに歌う」「この櫻ノ詩の下(OPのアレンジ)」
この辺りが上手くハマってくる場面には弱かったですね。



ボイス面

配役もいい感じ。
特に鳥谷真琴と吹の声優さんの演技は光って聴こえましたかね。
夏目琴子も年季入ってる感じですごくいいと思いましたが、
沢野るいさんってググっても出ててこないんですがどなたなんですかね?


男性陣も良好。オッサン枠の健一郎もフリードマンも恰好えがった。

だからこそ、私は直哉にもボイスがあるべきだと思いましたね。
最近のエロゲは全くプレイしていないので(折角買った『ランス03』と『ぼくの一人戦争』積んだまま)、
現在の主流といったものを把握しきれていないのですが、
出来うるなら主人公にもボイスがあって然るべきだと思うんですよ。

アニメやドラマCDにおいて、主人公に声がないなんてことはまずありえないわけですよ。
でないと、存在していないことになってしまうから。

エロゲにおいてはそこまでの重要性はないのでしょうけれど、
だとしても、主要メンバーに声がある最中、主人公だけ文章というのは、
有体に言って、「浮く」んですよね。

違和感の塊でしかない。
いるんだかいないんだか曖昧になる。

予算的なものなのか、主人公はプレイヤーの代役だから不要だと考えられたのか、
そこのところは想像する他ないのですが、
直哉という主軸となるキャラクターに立ち絵まで与えておいて、
声がないというのは、自分にはしっくりこなかったんですよね。
合わなければオフにできるようしとけばいいのですし。

その点に関してはWHITE ALBUM2のようにして欲しかったなぁなんて思いがありました。
(他メーカーの他作品で申し訳ないのですが、ぱっと思いつくのがこれでした、ご了承ください)



総括

胸を張ってオススメできます。
面白いです。やりましょう。


……ただ、出だしは正直ものすごくつまらなくて、買ったことを後悔しかけた程でした。
スロースターター気味なので、どうにか最初は堪えてプレイして欲しいですね。

あと、先にも書きましたが、通しで40〜50時間かかったくらいには長いです。
私は本読むの遅いほうなので、早い方はもちっと短いかもしれませんが、
それでも結構な大作だと思いますので、腰を据えてプレイできる方でないとしんどいかもです。


点数を付けるとするなら、
90点辺りでしょうか。

続編の『サクラノ刻』とやらが出る予定だそうなので、
これ単体だとまだ難しいところもあるようにも思いますが、
概ね満足な出来でした。

10年越しだとかネタにしてるだけで終わらせないで、
プレイして頂きたい作品だと思います。


てな感じですかね。
個別√なんかの感想は追ってちまちま書いていく予定ですので、
宜しければお付き合い下さると嬉しいです。

ではでは。
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